茨城県次世代エネ次―パーク推進協議会では、
8月10日(木)鹿行地区で親子見学会を4年ぶりに開催しました。
鹿行地区は茨城県下最大の工業集積地で、
鉄鋼、化学などを中心に約170企業、22,000名の従業員が働いていています。
今回、午前中に訪問したのは、
「中国木材㈱鹿島工場」及び工場に隣接する「神之池バイオマス発電所」です。
中国木材㈱は住宅用の構造材(建物を構築するための骨組みになる部材のこと)を
作っている会社で、その出荷量は日本全国で約7割を占めています。
全国で多くの住宅に中国木材の製品を使っていますので
皆さんのお家を建てる際にも使われているかもしれません。
構造材を生産する過程で樹皮や木屑などの廃材が大量に出ますが、
それを捨てずに発電の燃料として再利用されています。
廃材は樹木の成長過程で吸収する二酸化炭素と燃料として
燃やす際に発生する二酸化炭素との量を相殺してプラスマイナスゼロで
クリーナエネルギーが作られます。
これがバイオマス発電という考えなのです。
工場見学したあと、バスで移動して隣接の「神之池バイオマス発電所」を見学。
工場見学でバイオマスエネルギー源について学習したことで
バイオマス発電の仕組みをより深く理解することができました。
鹿島セントラルホテルで昼食後、
午後は、「㈱カネカ鹿島工場」を見学しました。
地球環境へ貢献するために、再生可能エネルギーに力を入れています。
工場の敷地内に薄膜シリコンハイブリッド太陽パネルをなんと11万6千枚も設置され、
この規模は日本最大級です。
年間発電量は10MW、一般家庭の約3千世帯分となります。
広大な敷地内に広がる太陽光パネルは圧巻です。
㈱カネカは、エネルギー・環境、医療・健康、食品など、
様々な分野で、私たちの生活に関わる製品を開発されています。
その日にカネカで開発された栄養機能食品Q10のサンプルをいただきました。
カネカさんありがとうございます。
最後は、神栖市の海岸で、
「㈱ウィンド・パワー・ループ かみす第1・第2洋上風力発電所」を見学しました。
海に囲まれた日本では洋上風力発電導入が進んでいますが、
この㈱ウィンド・パワーかみす洋上風力発電所は
2010年に国内で洋上風力発電を初めて導入された会社なんです。
見学者のために、作られた海・空・白い風車を一望できる「海風が見える丘」から
美しい景色を一望しながら、洋上風力発電の導入から風力発電の仕組みまで
子供達に分かりやすく説明をいただきました。
来年から海の奥でさらに風車を建設する計画をされています。
ちなみに2011年東日本大震災の時も稼働をしていたそうです。
1日あっという間に過ぎました。
再生可能エネルギー、環境問題に触れる貴重な体験になったと思います。
ご参加ありがとうございました!
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